ここまでの道のり
息子は2021年9月現在、中学一年生。
私は50代半ばのシングルファーザー。
子供が小1の時に離婚した。
それから歯を食いしばって、息子を育てた。
中学生まで育てれば何とかなる!って信じながら。
そしてその時は来る。
だが、中学生となった息子の様子を見ていたが、やはり何かがおかしい。
小学5年から始めた中学受験活動を通して得た、漫然とした不安が現実となったようだ。
どうやら、息子はADHDグレーだ。
色んなところに問題が出始めた一学期。
あんなにやる気満々だったハンドボール部も『ボールが怖い』と一学期終了直前に辞めると言い出した。
(正確には、うまくやれない自分をチームメイトが罵(ののし)ったことから、緊張でプレーが普通に出来なくなったようだ)
学校の担任との三者面談でも、注意欠陥であろうことは疑う余地はなくなっていた。
息子の個性が何となく理解できて来たつもりの夏休み突入。
それでもまだ訓練でその壁は乗り越えることができると甘く考えていた。
しかし、2学期突入すぐにADHDというものが「当たり前のことが当たり前にできない」脳機能の偏りであれることを思い知った。
そして、息子は2学期突入後一週間で「クラスのみんなとうまくいかない。シカトされる。学校に行きたくない」と言い出した。
色んなピンチが一度にやってくる。
「何でこんなことが当たり前のことができないんだ!」と何度、息子を罵ったことだろうか。
もう疲れた。
本当に疲れた。
いつもならば、月曜日の朝には「もう一度がんばろう!」と気力が戻ってくるのに、とうとう、気力を立て直すのにも2日間かかるようになってきた。
夜は眠れず、寝たと思っても2,3時間で目が覚めてしまうようになった。
俺自身がうつ病になるのも時間の問題だと思われた。
本当に抜け道は無いのか!?
自問自答を何千回繰り返したかわからない。
それでも答えは見つからない。
でも前に進まねばならない。
やるしかない。
これがラストチャンスだと自分自身の胸に刻み込んで始めよう。
『私は息子を建築士にする』
なぜ?って、息子が将来の夢は?と聞いたら、『建築家!』って答えたから。
そこに全てをかけよう。