ベストエフォート・アーキテクトへの道

ADHDグレーな息子を建築家にする!

境界知能について

境界知能の話し

のび太の指導を初めて早2年。
成果は伸びずに焦りばかり出ていた、10月ぐらいの時。

ちょうど、ADHDは認識していたが、原因不明の学習能力の低さが気になってきたころ。

アベマプライムというネットTVで「境界知能」についての特集がやっており、それを視聴し終わったときに、うちののび太がこれだともう終わりだなと感じていた。

それから、年末にかけて、その不安をどんどん大きくなってくる。
そして年末・年始の12連休で朝から晩までのび太の勉強に付き合った結果、2月20日の今現在、それは確信に変わっている。
三学期の期末テストも返ってきた。
あれだけの時間を投入し、本人も自信がある!と言っていたが、ふたを開ければ、二学期の期末テストよりさらに点数は悪くなっている。

建築士の夢は捨ててない、というので毎日スケッチをするようにいうが、どうも全く話にならない。
先週の日曜日に帰京する際に、とりあえず、正方形を変えてみろ!と書かせてみたが、正方形をフリーハンドで書くことができないことも分かった。
すぐに、スケッチの教材を数枚、パワポで作成してやらせてみるが、6枚ほど悪い所を教えてやらせてみても全くできない。。。正方形はそれから、もういちど、書き方のポイントを教えて、まぁ普通程度には欠けるようにはなったがそういう問題ではない。
そもそも、図形を正しく認識できていないのではないか、と思い、話をしてみるが、『ゆがんでいる部分はわかる』という。

じゃあ、なぜ、その歪みを直さないのか不思議で、『本当はゆがみが見えてないんじゃないか?』と疑ってかかるが絶対に正常に見えていると言い張る。

今日、日曜日の帰京直前まで、のび太はスケッチを描いているが、その簡単な立体十字の形でもゆがんでいる。
『ほら、こことここの高さも角度も違うだろ?こことここの広さも定規を当てれば違うだろ? お前が図形のゆがみを本当に認識しているのであれば、書いている途中でわかるはずだろ?』と聞いてみる。

のび太は『書き終わってから、ゆがみに気が付く。書いている間は気づかない感じ。』という。
ふ~ん。ADHDの衝動性が関係しているのであろうか。


まぁ、後は、境界知能の程度問題を確定させるだけだ。

1月に受けたWISCの結果も今週、知らせてもらえる。

色んなネタが揃いつつあり、先週の水曜日辺りは、俺の中で何かがかなり煮詰まっていた。
のび太の将来に何も未来が見えないのであれば、もう俺と一緒に死んでやる方がいいんじゃないか?そんな風にも思った。


でも、すべてを受け入れようと決意した瞬間から、何かが俺の中から抜けていったようだ。
悪霊とかだろうか?

先週水曜日のその夜は久しぶりによく眠れた。
そして起きたら、とても心が穏やかだ。
前日までと比べれば、まるで心の中に凪一つ立たない。

なんていうのか、『明鏡止水』?
 心に何もさざ波が起きない。

とても不思議な感覚だ。
俺の心ってこんなに穏やかだったろうか?

なにも問題が解決したわけではない。どちらかという逆だ。

なのに不思議だ。

なので、木曜日以降、今後の方針があっさり決められた。

どうやら、『なにか』に心がガンジガラメにされていたようだ。

穏やかな心で、ここまでの2年間やったことが無駄だったのではないか?とか色々と考えられた。
でも、やってきたことに間違いはないと確認をし、これからのことを肯定して考えることができたのは大収穫だと思った。

新しい生き方が今日から始まる。